【VSレースカー】フェンシング選手、驚異のスピードについて検証!

『速すぎてよく分からない』

フェンシングの試合を見た人は一様に同じ感想を述べる。

筆者も中学の時から10年以上フェンシングを続ける身として、そのような声を多く聞いてきた。その言葉を目の当たりにしていつも思うのが『無理もない』ということだ。

正直フェンシングのスピードを見切るのは難しい。熟練の審判員でさえ間違えることがある上に、フェンシングの誤審で試合の結果が変わってしまうというアクシデントもフェンシング界では決して珍しい話ではない。

あの太田雄貴選手でさえも、”競技者のスピードはとても速いので、普通の人では何が起こっているのか解らない”と話している。

かくいう筆者も、剣のスピードに目が慣れるまで1年以上かかった。

では実際どのくらい早いのか、気になったことはないだろうか?

剣同士が行き交い、駆け引きをする様は見ても”おぉ!”と思うかもしれないが、実際に体験するか何かと比べない限り、どのくらいのスピードが出ているのか理解するのは難しい。

そこで今回紹介するのは、あの”レッドブル”が制作したフェンシングのスピードがいかに早いか?と言ったことをわかりやすく表現している動画だ。

今回はフェンシング選手がどのくらいの速さで動いているのか検証していきたい。

フェンシング VS レースカー

『ほんの一瞬の出来事を理解するのは難しい』

動画の冒頭でこのように述べられている通り、フェンシングのスピードは競技者でない限り見切るのは難しい。

では実際にどのくらいのスピードがあるのかを検証したのがレッドブルが製作した『The Physics and Speed of Fencing』だ。

この動画はウクライナのフェンシング選手、オリガ・ハルラン氏と、たった4秒で100km/hまで加速できるレースカー”RedBull350z”がスピード対決をするというものである。

その結果がどうなったのか?上記の動画でご覧いただきたい。

フェンシング選手はなぜここまで速いのか?

フェンシングのスピードの秘訣、それは体勢をかがませる独特の”構え”にある。

この構えが重要なのだ。人間の体は体勢が低ければ低いほど早く動くようにできている。

解りやすい例えとして『反復横跳び』を想像していただきたい。

体力測定の時、よりスピードを出すために体勢を低くした経験はないだろうか?

『反復横跳び』は重心が低いほど姿勢が安定し、力が無駄な方向に逃げることなく、素早く動くことができる。フェンシングのフットワークも共通したものがあり、実際のトレーニングでも反復横跳びを取り入れるフェンシング選手も多い。

試合を見ると、選手はここぞという時に構えを低くしているのが解る。これは構えを調整することで、スピードを出しやすくする為だ。
※他にも集中力を高め、相手の攻撃に対して素早く反応するといった狙いもある

重心を低くし、通常以上のスピードを発揮する。フェンシングの構えは人間がスピードを出しやすくする為の一種の理想系とも言えるのかもしれない。

まとめ

フェンシング 試合 夕日

© Patrick Foto – Fotolia

いかがだっただろうか?

目にも止まらぬ速さで剣が交差するスポーツ”フェンシング”。その魅力は、スピードだけに収まらない。

この記事を読んでいただいた読者が、少しでもフェンシングに興味を持っていただけたなら、執筆者としてこの上ない喜びだ。


【筆者主宰】騎士のスポーツ、フェンシングを始めませんか?

フェンシングというスポーツを知っていますか?

最初にイメージするのは、中世の剣士たちが繰り広げる激しいバトルだと思いますが、そのバトルをスポーツにしたものが、このフェンシングです。

剣をつかっているので、”チャンバラごっこ”に近いとも言われ、普段やりすぎると怒られるチャンバラごっこも、ここではやった分だけ褒められます。さらに、フェンシングは別名”筋肉を使ったチェス”とも言われており、相手の裏をかく戦いをすることから、頭を使う練習にも最適です。

墨田フェンシングクラブでは小学生から大学生までを中心に、全国トップクラスの実績を持つコーチが、フェンシングの指導を行っています。

あなたも、剣をつかった特殊なスポーツで、非日常を感じてみませんか?


ABOUTこの記事をかいた人

1989年生まれ、愛知県出身。中学から大学までフェンシング選手として活動し、高校で全国7位、大学時代には全国4位に入賞(両方とも種目はエペ)。現在はWEBメディアの編集者として、記事の執筆、編集などを行っている。プライベートでは墨田フェンシングクラブの代表を務め、子供から大人まで幅広い世代を指導するコーチとして活動している。